廃棄物処理の具体的なお仕事とは?求人の探し方もアドバイス

廃棄物処理の具体的なお仕事とは?求人の探し方もアドバイス

皆さんは廃棄物処理のお仕事に対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか?身近なところだと、家庭ごみを朝から回収する作業や、企業などの産業廃棄物を回収して処理するのが一般的なイメージだと思います。ここでは毎日の仕事の内容や必要な資格等の解説を行っていきます。

 

1.廃棄物処理の仕事内容 

廃棄物処理の主な仕事内容は、一般家庭や企業のごみ回収が主になります。例えば弊社では、医療関係の企業や学校などを中心に、様々な企業の産業廃棄物の回収を行っています。

 

産業廃棄物処理業者、いわゆる産廃業者は3Kのイメージが強いですが、医療のごみ回収などでの使用済の注射針などの回収を想像したりすると、さらにキケンなイメージがあるかもしれません。

 

廃棄物の中には有害物質を含んだものや、重量のあるものなどもあり、体力に自信がないととてもキツイものになるのも確かで、ドライバーにも負担がかかることも事実としてあります。

 

しかし廃棄物処理の仕事は、世の中ではとても重要な仕事です。ごみの回収なくして企業や一般家庭、病院、学校などは成り立ちません。その為に産業廃棄物の仕事は人にとって、なくてはならないとても重要な仕事で、そしてやりがいのある仕事です。

 

廃棄物処理の仕事はごみを回収するだけではありません。各企業からの回収したごみの重量などをデータとして集計し、企業側へごみの変動率を報告する事務業務などもありますので、必ずしもキケンな作業しかないというわけではないのです。

 

2.廃棄物処理の求人を探すには?

求人の募集はハローワークや企業のホームページ、求人広告などで見つけることが出来ます。

 

また応募する際には各企業のホームページに、どのような廃棄物を取り扱うかなどの記載をされていることが多く、事前にホームページなどで会社の概要を見ることで、会社の方針や必要な資格、現在その職場で働いている方のメッセージを確認することもできます。

 

広告や求人雑誌などでも募集をしてない場合も有能な人材を欲している会社は多くありますので、自分の持っている資格や経験を強みにして、会社に直接電話をして応募してみるのも良いでしょう。

 

3.廃棄物処理の求人に応募するのに有利な資格は?

廃棄物処理の仕事内容は様々ある事をお伝えしましたが、営業、運搬、回収した廃棄物の仕分け作業、事務業務などの作業をするにあたっては、特に必要な資格はありません。

 

未経験の方でも、先輩方から作業内容を教わりながら、最初は補助的な作業をすることになります。

 

ただ専門的な部類になると、廃棄物の処理施設を維持管理する職員を監督する「廃棄物処理施設技術管理者」の資格や危険物取扱の資格があります。事務処理では簿記などの資格、大型トラックでの廃棄物の回収を行う場合は、大型自動車免許があるので、これらを取得することで就職や転職に有利になります。

 

各資格について説明しておきます。

 

3-1廃棄物処理施設技術管理者とは

一般廃棄物処理施設、産業廃棄物処理施設において、施設の維持管理に関する技術上の業務の管理・監督を行う人材を認定する国家資格です。業務独占資格  名称独占  必置資格  実務経験なしで受験できる国家資格  講習プラス試験で取れる資格となっています。

 

難易度は講習で取得するため、合格率は80%程度となっています。一般廃棄物処理施設、産業廃棄物処理施設は、廃棄物処理施設技術管理者を置くことが義務付けられているので、資格を取得しておくと転職にもとても有利な資格です。

 

有資格者の仕事内容は、廃棄物処理施設を維持管理する事務に従事する他の職員を監督、施設の維持管理、処理施設の確保やダイオキシンなどの毒素流出を防止する定期検査の実施などをおこなうことが業務となります。

 

3-2.危険物取扱いとは

危険物取扱いの資格には「甲種」「乙種」「丙種」の3種類に分かれており、さらに分別すると危険物の資格だけで8種類あります。有名なところでは「乙4種」です。こちらの資格は、主にガソリンスタンドで勤務する場合、灯油やガソリン等を基準値以上運搬する際に必要な免許となります。

 

廃棄物の中に、上記の物が含まれている場合にも役立つ資格なので、こちらも転職には有利な資格です。

 

入社後に上記のような資格を取ることを支援している企業も増えてきており、まったくの未経験で資格を持っていないという方でも活躍できる土壌が整っている企業も多くなっています。

 

4.廃棄物処理業界の給与事情

廃棄物処理業界の平均的な給与は20代の新入社員で月18万~20万程度と言われています。基本給に資格手当や作業内容によっては別途手当がつくことも多いこともあり、平均的な年収は400万円前後になるでしょう。

 

また総合職となり役職がついていくと、40代で年収700万円前後の企業が多いです。事務作業や一般の作業員でもあまり残業はなく、1日の勤務時間は朝から夕方にかけての比較的毎日安定した時間に終業する事がメリットといえます。

 

5.まとめ

廃棄物処理の業界は危険で、汚れや臭いが気になるイメージは確かに強いですが、毎日の労働時間は比較的安定しており、給与も平均給与より比較的高い数字が出ています。

 

また資格を取ることでキャリアアップや給与アップも目指しやすい業種です。求人の年齢層も幅広く、弊社でも65歳定年制ですが70歳まで再雇用も可能なので、求人内容としては未経験者や、40代からの転職にも比較的窓口が広い業種のひとつです。

 

男性ばかりのイメージですが、(有)舞子運送では女性の従業員も活躍しております。いろいろな求人雑誌やハローワークなどを見てきた方や、廃棄物処理の仕事内容に興味がある方は、ぜひお電話でご相談ください。